柱谷GM

 浦和レッズ公式サイトで柱谷GMがチームの現状について話しているのだが、何というか、嫌なことに眼をつぶっているというか、現状とは真逆のことばかり語っているので反論をば。

「何としても乗り越えたい」柱谷GM

勝敗の内訳を見ると、引き分けが多くなっていますが、これらの引き分けの多くは勝ちにもっていけるゲームだったと思います。内容もひどく負けに等しかったというゲームは、それほどなかったと思います。

 引き分けの多くは負け試合で何とか勝点1を拾った試合ばかりでしょ。勝てる見込みがあったのは広島とG大阪くらい。他はスーパーシュートや疑惑のPKで何とか引き分けに持ち込んでるはず。追いつかれた2試合は逆転される可能性も大いにあった。

危機感が恐怖心になって、プレーが消極的になってしまってはいけません。シーズンの3分の2を過ぎたら、危機感が恐怖心へと変わってしまう危険性もあるので、それまでには何としても中位以上に順位を上げて、さらに上を目指していく状況にしないといけないと思っています


 すでに監督が消極的になっているんだけどね。選手たちはペトロビッチという足かせがありながらも懸命にやっているように見える。ダブルボランチが攻撃参加をしないスタメン、点を取られるとFWを増やす単純采配。得点の可能性が極めて薄いスタメンを採用していながら失点するまで動かない迷采配です。

あのミーティング以降、どの試合でも、60分を過ぎても運動量が落ちず、交代で入ってくる選手のクオリティも高く、残り30分からは相手を押し込めるという状況になっています。そういう部分は、ミーティングによってもたらされた変化だったと思っています。


 ミーティングをすると運動量が上がるのかとw 確かに今期のレッズは終盤に主導権を握る試合が多い。ビハインドで点を取らないと負けちゃう状況が多いのが大きな要因だと思うんだけども。それと両チームの運動量が落ちてスペースが空き始めたところでスピードとモビリティに優れる選手たちが登場するのもその要因ですね。マゾーラ山田直輝、梅崎、etc。スタメンながらスピードもキレも持続させる原口のすごさもありますが。ま、運動量を必要としないポジション固定戦術も影響してるのかな。

相手が退いてがっちり守りを固めると、どうしても難しいゲームになってしまう。退いた相手にどう対処するかということで言えば、まずは守備から攻撃の切り替えを早くして退かれる前に攻撃するということと、退かれた後にどう攻略するかという部分に分かれると思います。
ただ、それは言葉で言うほど簡単ではありません。たとえば、現在開催されているコパ・アメリカのブラジル対ベネズエラ戦。あのブラジルでさえベネズエラから 点を取れずに終わってしまった。ブラジルとベネズエラでは南米の中でもレベルが違うチームですが、それでもあのような結果になってしまう。退いた相手を崩 すことは難しいですが、何としてもこの壁を乗り越えないといけないと思っています

 
 これはまったくその通りかと。引いた相手を崩せないのはフィンケも同じだった。ただ崩すためのチャレンジが個人突破のみというのはどうなのかと。むしろ最近のペトロは引いた相手は崩せないとすっかり開き直っちゃって、ゲーム終盤の両チームの運動量が落ちてスペースが豊富にある時間帯にすべてをかけているように見える。だからこそ交代出場のアタッカーが躍動してスリリングな展開でスタジアムも盛り上がってるんだけどさぁ、ちょっと博打すぎやしないかね。

今日(7日)の筑波大学とのトレーニングマッチで、ランコは45分間プレーしましたが、柏木の裏へのスルーパスに飛び出したシーン、中盤に降りてシンプル にさばいてから、必ずゴール前へ出ていくといったプレーから、点を取るという強い姿勢を感じました。そこに周りがしっかり合わせてチャンスを多く作ること が出来れば、点が取れると思います。


 この話を聞くとチームとの連携の中で点を取る選手ってイメージを持つけど。ならばなおのことペトロビッチじゃだめじゃない? 実際に見てみないことにはわからないけどね。エメルソンやワシントンのようなスーパーな選手なわけはないだろうし、連携を深める指導がペトロにできるとは思えない。そこもやっぱり選手任せなのかしら。

僕自身は、レッズには、クオリティの高い選手が揃っていると自信を持っていますし、日本人選手に関しては、基本的には現在いる選手でやっていきたいと思っています

 
 これはまぁ概ね同意だけど、采配が硬直化してるからね。良い人材がいても指揮官が使わないし、使い勇気もないし、使えるように戦術指導する術もない。むしろ出て行かれるのを心配しないといけないレベルかと。ベンチに入れないメンバーも含め不満を抱えている選手は相当いるんじゃない?

今のチームの状況は、ゲーム内容がどうにもならない、勝てる要素が見えない、選手のコンディションがひどすぎる、といったことではないわけです。監督と選手の関係が悪いということもない。


 これはウソでしょ。監督経験もある人間なら今の状況がどれだけ深刻かは十分にわかっているはず。ゲーム内容が良かったのはペトロの意思とは別のサッカーだった福岡戦とG大阪の後半くらい。5月の名古屋戦は良かったけど、あれはなんだったんだろうね。

今言ったような状況で何かを変えるということには、大きなリスクも伴います。


 この期に及んでまだ監督交代の方がリスクが大きいと思ってるのか。まぁ責任問題にも発展するしね。ペトロの監督として資質の低さは明らかだし、すでに崖っぷちだと思うんだけどなぁ。