8月10日は日韓戦

 8月10日の韓国との親善試合に向けて日本代表が発表された。浦和からは柏木が選出。原口は五輪代表へ。山田も五輪には選ばれるかなぁと思っていたけど残念ながら選ばれず。代わり、ではないが高橋が選ばれた。今シーズンの高橋のパフォーマンスは安定している。最近ちょっとお疲れ気味ではあるけれど、DFとしてぶち抜かれる場面はないし、何より攻撃面での貢献度がでかい。1列前でも使えるし、エジプト戦ではぜひ試して欲しいな。話を戻して韓国戦。本来であればW予選に向けた親善試合でしかないのだけれど、ちょっとタイミングが悪いというか、いろいろな意味を持ってしまいそうだ。
 昔から日韓戦は激しいというか、国民感情が背景にあるのか韓国選手がラフプレーをかましてくることが多く、正直試合をする意味があるのかなと思っていたのが正直なところ。ところが、最近はJリーグでプレーする選手も増え、日本に対する理解が増したのかラフプレーも減少傾向にあったと思う。アジアカップのキソンヨンの猿真似とか、クジャチョルの態度の悪さは気になったけど、ドイツで長谷部と仲良くやってるみたいだし、今回は良い強化試合になるのではと思っていた。
 ところがここ数日ネットを賑わせている韓流ブームの捏造問題、自民党議員の入国拒否問題と、サッカーとは関係ないところで過剰な煽り合いが起こっている。そこでサッカーファンでもない外野が余計な声を上げそうでウザイ。10日の日韓戦はサッカーというスポーツ競技であり、W杯予選に向けた強化試合であり、それ以上の意味などない。選手はもちろんだけど、ファン・サポーターもそれ以上の余計な感情を持ち込まないように、クリーンなプレー・応援をしてもらいたいところ。
 さらに、韓国サイドには八百長問題がある。大揺れの韓国サッカー界が、ファンの目線を変えるため、没落したサッカーイメージの回復のため、是が非でも勝利を、というスタンスでくる可能性も否定できない。一方、日本に目を向けると、先日亡くなられた松田のためにも勝利を、という声をネットでちらほら見かけた。その気持ちはわからなくはないけど、この試合で大事なのは結果よりも内容であり、W杯予選に向けたチームとしての上積み。もちろんキレイに勝って、予選に弾みをつけるのが一番だけどね。個人的にザックは目先の勝利よりも継続的な強化を徹底してる印象あるし、そういう積み上げが目に見えるチームは応援のしがいがあってすごく好きです。それに引き換えレッズは…。
 今週末のブンデス開幕を皮切りに、ヨーロッパはサッカーシーズンに突入する。選手が、ファン・サポーターが、ピッチ・スタンドに余計な感情を持ち込めば何かが起きてしまう可能性だってある。大きなケガはもちろん、小さな負傷であっても、開幕での出遅れがシーズン終了まで尾を引くことだって少なくないのだ。まぁ、日本代表には我を忘れるようなタイプはいないのであまり心配はしてないけれど。韓国サイド、特に日本と接点がない選手がちょっと心配かなぁ。クリーンなゲームで最高の強化試合になることを心から望む。