Jの観客動員数をグラフで見てみよう 12シーズン終了ver.

 日本代表vs ラトビア代表。日本の完勝でしたね。前半はちょっと苦労しましたが、相手の足が止まりだした後半は、遠藤・前田の加入効果もありラトビアを圧倒しました。後半勝負で女性人気の高い新戦力大津を投入しての快勝、なんだか批判を黙らせるためのザックの自作自演を疑いたくもなりますがw、ストレスの少ない試合だったのではと思います。

 で、昨年もやったので今年もやってみました。2012シーズンは全40クラブで行われたJリーグ。2002年以降の1試合あたりの平均入場者数をグラフにまとめました。一つにすると非常に見にくいので北から4つに分割。y軸がバラつくのはもうしょうがないですね。



 もちろん減っているクラブもあるのですが、2012は概ね増加傾向。2011シーズンは震災の影響もあり減少傾向だったので、持ち直したといったところでしょうか。全体では前年比で1試合あたり200人ちょっと増加してます。実数で一番伸びたのがFC東京の6,393人。次いで広島の4,518人、鳥栖の4,260人と続きます。FC東京はもともと安定した集客力があり、J2降格に伴って減少、J1昇格で集客が戻ったと。鳥栖は昇格+上位進出の効果で伸びましたね。鳥栖は前年比155%と増加率ではトップ。ベアスタは評価高いみたいですし、スタジアムの魅力も集客増につながっているのかも。広島はJ1昇格の09年をピークに10、11と右肩下がりの中、優勝により集客を大きく伸ばした格好です。8節以降は常に2位以上をキープしての優勝ですから、やはり成績は集客に大きく影響しますね。
 逆に減少数がもっとも大きいのが降格した福岡で4,829人の減少。前年比53%減です。以前調べたときのものですが、J2降格による入場者数減少率は平均約35%ですからだいぶ減らしましたね。
降格するということ - いぬわらび
同じく降格の甲府は14%減、山形は21%減となっています。
 そのほか気になるクラブというと神戸でしょうか。開幕前の期待値が高く1節時点で首位にたったもののその後は振るわず16位でフィニッシュ、降格となりましたが集客は伸びているんですよね。前年比約110%、1,405人増です。札幌も増えたことは増えたのですが、こちらはJ1昇格効果が勝ったと思われるので、J1常連で降格フィニッシュでの集客増は異例な気がします。神戸は昨シーズンも他のクラブが軒並み集客を落とす中で微増しており、07年の昇格以降、09年を除き微増とはいえ常に右肩上がりで集客を伸ばしてきたクラブで、どんな営業を行っているのか非常に興味深いところです。今年の集客がどれだけ踏ん張れるかも気になりますね。
 あと気になるのはJ2常連組みでしょうか。岡山は09年のJ2参入以降、常に成績に比例するように集客も常に右肩上がりで一歩一歩進んでいるイメージ。過去3年振り返ると、常に前年増を更新しているのは、この岡山と鳥栖のみです。水戸・栃木・草津・東京V・横浜FC・町田・富山・岐阜・鳥取・徳島・愛媛・北九州の5000人前後をさまようクラブは、何か起爆剤が欲しいところです、たぶん。
 J開幕まで1ヵ月を切りました。浦和レッズの開幕戦は昨年のチャンピオン広島。2年連続とか日程くん(というかJリーグ運営)も悪ふざけが過ぎる気もしますが、今年はACLもあり、戦力補強も十分。昨年からどんな進化を見せてくれるのか、楽しみに開幕を待ちたいと思います。