Jリーグ再開 浦和VS名古屋

　震災による中断期間を経てJリーグが再開。いきなり昨季チャンピオンとの対戦、この中断期間でどこまで問題点が改善されたのかに注目の試合。
　結果だけ見れば3対0と文句なしの快勝。相手ボールホルダーにプレスをかけパスコースを限定、タテにボールが入ってきたところで対応するマーカーが「バチーン」と潰しにいくというやり方がはまった。名古屋からすれば前に行こうとした瞬間という、最悪のタイミングでボールを奪われるから守備も整ってないわけでショートカウンターの餌食になると。ただ、気持ちの良い勝ち方だったのは間違いないけど、ちょっと残るもやもや感。
　ショートカウンターがはまっての3得点だったけど、ペトロビッチが標榜するのはワイドに張ったアタッカーによる個の崩しを中心としたサッカー。その形での得点ではない、つーか、その形で崩したシーンて皆無じゃなかった？　コンビネーションのなさは相変わらずだし、早い時間帯に先制点が入って名古屋が前に出てきてくれたのが功を奏しただけであって、狙いとする攻撃が機能したわけじゃないことを忘れちゃいけない。ま、シーズン通して今日の形で戦うってことならいいんだけど。この1試合だけでペトロビッチを信用することはできないかな。
　あと、試合終了後、サポーターが歌っているのを見るために、ペトロビッチが出てきて、その光景を前に悦に浸っているのを見て、なぜか非常に心配になった。なぜそう思ったのかは上手く説明できないんだけど、自分に酔っているように見えたというか。まぁ、このまま勝ち続けてくれるなら文句はないけどね。