選手同士での話し合いの是非

 各社新聞報道によると、監督提案の元、選手同士のミーティングをしたらしい。その間、社長、GM、監督で三者会談。GMは「ペトロビッチを信頼し、ペトロで勝ちたい」というコメントを残している。
 以前からペトロビッチは「選手に意見があればしっかり聞く」と言っているし、2トップにしたのも選手からの具申があったからだ。報道では、選手同士のミーティングの後、その結果を踏まえて鈴木・平川が監督と会談をしたとのこと。でもそれって、チームのあり方にひずみを残す可能性の方が大きいような気がするのは僕だけだろうか。選手同士のミーティングで改善するとしたらそれは局地的なゾーンの攻略程度でしょ。フィールド全体のマネジメントを選手同士が行うなんて不可能。選手によっては個人のプレースタイルも、志向するサッカースタイルも異なるし、ポジションによってもそれぞれの言い分がある。選手同士それぞれの意見を言い合うのは良いけど、その良し悪しは選手だけじゃ調整できない。発言力のある選手の声が重視されたり、多数決でやり方を決めたりすれば、選手間にもしこりを残す可能性があるわけだ。そうならないように監督・コーチ陣がしっかりとマネジメントをするべきであり、それができないのであれば解任もやむなしではないだろうか。もちろん、どんなことが話し合われたかはわからないけど、ポジション固定気味のペトロサッカーを捨て、昨シーズンフィンケが目指したボールオリエンテッドなスタイルに戻すとしたら、そのスタイル変更が監督主導ではなく選手主導で行われるとしたら、監督なんて必要ない。新監督を招聘するにしても、選手主導で戦術を決めてるチームの監督なんて誰もやりたくないよ。さすがにスタメンまで選手が口出しするようなことはないと思うけどもさ。まぁ、フィンケのスタイルに戻すとして、攻撃はそこそこ形はできるかもしれないけど守備はどうするんだろうね。プレスの開始位置、角度など、チーム全体で意思統一が測らないとズタボロにされちゃうよ。ペトロビッチにそれをするだけの指導力がないのはすでに明らかだし、守備崩壊はさらにチームに亀裂を生み出すことにもなりかねない。個人的には攻撃よりも守備組織をしっかり構築できる監督を連れてくるのが一番良いと思うけどね。前代表監督とか今フリーなんだしさ。